■誠意のない「陳謝」と居直り ー 会社はグラグラだ。
■まず、労働者代表の団交参加を会社が求めてきた(左参照)。これなど団交テーマではなく議論するまでもない話だ。しかし、労組は丁寧に対応した。議論の末、会社が謝罪し、退席を指示した。
過半数労働者代表は「会社側ではない」(厚労省)。なのに、労組に何の相談もなく、団交に動員した。どう見ても労働者同士を対立させる奇策だ。小ざかしいぞ。「非難の応酬ではなく、建設的な労使関係をめざす」(会社回答)ならば、ありえない。逆に、団交を全労働者に通知したらどうだ。
■労働委員会命令無視について。「罰則がないからいい」? これって弁護士による「法律違反のすすめ」ではないか? この件を、弁護士は「私はタッチしてないから触れない」と逃げた。「じゃあ、団交になぜ来た。参加する資格がないぞ」と追及したら反論なし。ホンマに弁護士か? 村上部長は「係争中だ」「今回の団交テーマではない」と議論を拒否した。しかし、である。団交拒否を争点とする労働委で命令が出て、「団交やるべし」となったのだ。ならば、素直に謝罪から始めるのが人の道だ。ところが、中央労働委への申立てには「団交に応じる意思があるから、労働委命令を取り下げるべきだ」とある。素直に、労働委命令に従えばいいじゃないか。なぜ命令にケチをつけて無駄な時間を使うんだ。不服申し立てなんか取り下げろ。
■「コロナ感染した場合は病休扱い」「有休で対応せい」について。「有休がなくなったらどうするのか」という質問に回答しなかった。つまり、欠勤扱いー退職に追いやられる事は誰でもわかる。感染したら、食品の安全衛生もままならない。特別の対策が必要だ。
■「感染者が出た場合のマニュアル掲示」がなかった件は「連絡ミスで、陳謝する」を繰り返すだけ。しかも、「誤まったと言ってるじゃないか」と逆切れ。誠意がない。さらには、「正社員には説明した」と…。では「非正規には不要」か?現場を回している非正規職を貶める発言だ。
■コロナで「エッセンシャル・ワーカー」という新語がある。「社会に不可欠な労働者を大事にしよう」という声からのもの。ある大手スーパーではパートやバイトに慰労金が出た。大体、「テレワーク」ではデリカフーズという食品産業は成り立たない。非正規職が職場を支えている事に会社は報いるべきだ。
■村上部長が萬野さんに「事務所で口論するのはやめてくれ」という。労働者が質問や意見を言って何が悪い。労働者をなめるな。団結して職場を変えよう。来たれ労働組合へ。
● 団交参加者の感想文(組合員A)
会社側のテーブルに、顧問弁護士・村上部長・沢山係長に加えて、労働者代表のTさんがいたことに驚いた。会社はこれまで団交参加者を制限して、今回はコロナを理由に組合側は6人と指定した。労組に対しては規制しながら、会社側は誰を連れてきてもいいのか? 「本人が傍聴を希望」「今朝のビラに団交と書いてあった」と弁明したが説得力がない。なぜ中立の労働者代表を労組と闘わせるのか。「帰りの交通費を渡す」と聞いたら、「仕事扱い」やな。村上部長の指示に従わねばならないTさんも可哀そう。会社はTさんをタテにして卑怯や。まさかこんな事を考えるなんてビックリだ。コロナ対策で真剣にやるべき時に、こんな「禁じ手」を考えとったんやな。これも、弁護士の入れ知恵? いやアサ知恵だ!? ここまでせんと団交もやれないんだから。
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